赤道首都キト4〜世界の中心で部屋を求めた男〜

今日の目的地は「mitad del mundo」

世界の中心だ。

エクアドルはスペイン語で「赤道」という意味であることは有名な話。

ちょうど赤道が通っているところが,記念公園として観光地になっている。

 

少し遠回りになるけど,赤道またいで写真を撮りたい。

キトの中心からバスで行くことも考えたけど,どうしても自転車と一緒に撮りたい。

 

今日の道のりは73km。また合計1000m以上登る予定だ。ホント,毎日だね。

 

出発前にホテルのオーナー,マリオと写真を撮って出発。

長崎に日本人の友達がいるらしい。

昨日は洗濯したズボンを屋上に干してもらえて助かった。

 

出発。

1つ不安なのは,世界に中心近くのホテルが,いつも使っているBooking.comに登録されていなかったこと。予約ができていない。

地図で見ると安そうなところが2〜3件あるから,どこかは空いてるでしょ,平日だし。

 

はじめは平地アンド下り。

8時に出発して,10時には半分近くの37km進んで,グアイリャバンバの町に着いた。

 

町の中心はどこでもきれい。

こんな時間でもう半分きちゃったよ。今日,意外と楽なんじゃない?

 

信号で止まっていると,

「セニョール!」と声をかけられた。

男の子2人。

「どこから来たの?」

「日本からだよ,日本は知ってる?」

「知らない」

「ドラゴンボールとかポケモンの国だよ」

「それなら知ってる!」

 

そうだよね,作品を知っていてもどこの国かまでは知らないこともあるよね。

それにしてもドラゴンボールとポケモンは百発百中だな,これまでしらないこどもがいない。

 

 

ご飯食べようかなあ,と思いながら店を探しているうちに,町を出てしまった。

これから登りとわかっているのになぜ補給をしなかった・・・。

 

グアイリャバンバを出たらまた下り。

その途中で,

 

「めえええええ  めえええええ」

 

ヤギみたいな声が聞こえる。

辺りを見渡してもどこにもいない。

 

「めええええ  めええええ」

 

それでも鳴き声が聞こえる。どこだ,どこにいる?

 

 

 

いたああああ!

なんか岩のすごいところを登ってる!

 

3匹いる!

ガラガラドンかよ!

 

さすがは山羊(やぎ)って書くだけあるなあ,たくましい。

 

 

ここから登りが始まった。

相変わらず道はものすごくきれいだけど,朝から1000mぐらい標高を下げて今は1800m。

めちゃくちゃ登るんだろうなあ・・・。

 

もう,ここがえらいしんどかった!

久しぶりに晴れてるし,登りはきついし,なかなか終わらないし!

 

ブログで書くならたったの数行だけど,2時間半ぐらいかけて800m登る。

ちょうど反対の車線にばかりレストランや店があって,自分の方には全然ない。

暑い中,水と体力がへっていくのに補給ができない。

早く,早く町になってくれ!

 

 

そしてついに,キトのはしっこまでたどり着いた。

もう水も少ないし,朝はパンしか食べていないのでエネルギーが尽きかけている。

 

よし,ここだ!

町のご飯屋さん,200円のランチ!

もうスープはけっこう飲んじゃったけど,皿を見ると,一番上まで入っていたことが分かるよね。

肉は少ないけど,そのぶん米が多いのでうれしい。これで登りの分は回復だ。

 

ここまで来れば,あとは赤道を目指すだけ!

 

広い道に出た。きれいな上に,自転車用レーンが10km以上ずっと続いている。

エクアドルすげえな。快適快適。

 

それから多少のアップダウンを繰り返し,15時についに赤道記念公園にたどり着いた。

公園は後のお楽しみにとっておいて,まずはホテルに入ろう。

 

1軒目

「部屋はある?」

「いっぱいだよ」

 

2軒目

「部屋はある?」

「いっぱいなの。明日なら空いているわ」

 

3軒目

「部屋はある?」

「いっぱいだよ」

 

4軒目

「部屋はある?」

「いっぱいだよ」

 

5軒目

「部屋はある?」

「いっぱいだよ」

 

ああああああああ!!

 

ホテルが空いていないときのストレスは,ホント,ものすごい。

さらに走り終えたばかりで感情の起伏がはげしくなっている。

 

1軒目がダメだった時点で,ヘルメットをけとばした。

2軒目の後で,「あああああ!!」と叫んでストレスを散らした。

3軒目は別のホテルをしょうかいしてくれたので何もなく

4軒目の後で,ヘルメットを思い切り地面に叩きつけた。

5軒目の後で,歩道の真ん中で自転車をけりとばして倒し,座り込む。

 

本当に,長く自転車に乗った後の精神状態ってどうにかならないのかな。

でも,ヘルメットってさすがだ,本当に全力だったのに,軽くひびが入っただけだった。

 

仕方なく,ビジターセンターで困っていることを伝えると,係の人が知り合いのホテルに電話をしてくれた。しかし,どこへかけても部屋はいっぱい。

 

何この町。赤道ってそんなに人気なのかよ。

 

よく見ると,ビジターセンターの裏は広めの芝生になっていた。

「芝生にテント張ってもいい?」

「もちろんだ,好きに使ってくれよ!」

 

ああ,よかった。町について2時間,ようやく今日泊まるところが決まった。

しかも無料だ。

 

よし,ここには2泊しよう。明日空いてるっていう2軒目のホテルを予約して,明日はそこに泊まろう。

 

2軒目

「明日の予約できる?」

「もちろん,どこの部屋にする?」

一番安いので30ドル。けっこういいところだな。

泊まるのは明日のはずなのに今お金を払わされ,部屋のカギももらった。

 

え,カギ!?

 

明日じゃないの!?と伝えようとするが,スペイン語がよくわからない。

すると英語を話せる人を連れてきてくれて,ようやくわかった。

どうやら,今日は空いていて明日がいっぱいのようだ。

 

だったら最初からここでよかったじゃん!!

 

俺の怒りと,ヘルメットのひびを返してほしい。

もう気持ちはキャンプだったから迷ったけど,今回はきれいな部屋に泊まることにした。

 

もう体も心も疲れて,今から赤道に行っても感動できる自信がない。

明日の朝一で行こう。

この高いホテルに2泊する気はないから,午後は世界遺産であるキトの中心部に行こう。

 

今日,学んだこと。

予約は大事。

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