絶景教会ラスラハス1〜その一言が言えない〜

パストを出発。

2日かけて,標識にもあるイピアレスを目指す。

イピアレスから5kmはなれたところに,コロンビア最後の観光地である,ラスラハス教会がある。

世界一美しい教会と言われているラスラハス教会。

はじめに行った悪魔の岩と同じく,コロンビアで行きたかった場所の1つだ。

イピアレスまでは74km。

1日で行くとしたら,

600登って1600下って,また1100登る

 

という殺人コース。2日だ,2日!

 

標高2500mのパストを出た瞬間に登りが始まった。

600mかあ,3100までいくのか,寒くなりそうだ。

 

今日もひたすらだまって登っていく。

前回のタイトル通り,かなり山岳に適応できてきたような気がする。

相変わらず登りは蹴り飛ばしたいほどきらいだけど,

登りながら他のことを考えられるようになってきた。

 

好きなアニメを1話から頭に中で再生したり

ロマサガの技・術を全部思い出そうとしてみたり

学校であった面白いことを思い出したりしながら登っていく。

 

 

天気はくもり。長袖だと暑いけど,半袖だと少し寒い。

次の国はエクアドル,赤道の国。

赤道の近くは暑いっていうイメージがあるけど,アンデス山脈があるから,このあたりは1年間ずっと涼しい日が続く。

 

そしてどこにでも牛はいる。

コロンビアの牛肉はあんまりおいしくないけど。

風景だけ見ると自然がいっぱいだけど,

道はトラックやバスなどがたくさん通っていて,えんりょなく排気ガスを吹きつけてくる。

大きな車は,排気ガスが横から出るようになっているので,黒い煙が直撃する。

 

自転車はなんて地球に優しい乗り物なのだろう。

その代わり,あきれるぐらい遅いんだけどね・・。

 

 

小さな町をとおりすぎながら登っていく。

600m,その前に1000m登ってるから少なく感じるけど全然楽じゃない。

写真は,コロンビアの歩道橋。ここまで人に優しい歩道橋は見たことがない。

時間はかかるけど,お年寄りでも登れるだろう。

 

うーん,でもメキシコからずっと思ってるけど,

「道路渡っちゃったほうが早いじゃん!」

 

 

さらに進むと,町はずれに学校があった。

周りのフェンスが緑のシートでおおわれていて中がよく見えないが,

すき間からはたくさんの子どもが外で遊んでいるのがわずかに見える。

コロンビアの学校を見るなら今しかない!と自転車を止めて近づく。

門にはカギがかかっていた。しかし,子どもに声をかければ届くだろう。

 

 

「・・・・」

 

 

頭の中は大騒ぎだ。

「こういう時,どんなスペイン語を使うんだっけ?」

「いきなり外国人が声をかけるなんて,日本なら完全に不審者だよな」

「学校に迷惑をかけたくない・・」

わかってるよ,恥ずかしいんでしょ!

 

わかっちゃいるんだけどなあ・・

結局,声をかけられずに再び自転車に乗った。

「世界の学校の様子を伝えます!」とか言ってたのに,まだ1度もできていない。

 

 

 

登り続けて3時間,ついに頂上。時計の高度計では3010m。

ここまで登ったのはコスタリカ以来だ,ここまで来ると長袖を着ないと寒い。

あとは20km下りだ,ご飯は目的地に着いてからでいいか。

 

 

広大なアンデスの高原を見ながら下っていく。

工事のポールが気になるな・・。

青空が見えて,景色は最高なんだけど,やっぱり工事のポールが続いている。

これは多分・・・

 

 

ほらやっぱり!

久しぶりの通行止め。

でも,運のいいことに2分ぐらいで先に進めた。

 

そのままひたすら下る。

標高が下がるにつれて,気温が上がっていくのを肌で感じながら下る。

そして3000m→1500m台まで下げた。

よっしゃ,着いたぞ,と思ったけど町は見上げたところにある。

何だよ,最後の最後は登りかい。

 

視線を前に向けると,自分と同じように,荷物をたくさん積んだサイクリストがいた。

登りスピードが同じぐらい!親近感がわいて,こちらから話しかける。

彼はアメリカ本土から来た,ルーカス。

パストから出発して,今日中にラスラハスまで行くようだ。

これから1100m登るんだよ?すげえ奴だ。

 

久々に英語で会話をした。

「また明日会おうね!」

と冗談まじりに言って見送った。サトウはこの町でストップ。

 

まだ1時過ぎだけど,1000円のホテルに入ってだらだら過ごした。

何事も,いつも余裕をもって楽しく。

 

さあ,明日はラスラハス教会に行ける。

まさか,明日本当にルーカスと再会するとは!

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