US編 熱射盆地インペリアルバレー2〜南北アメリカで一番低い場所〜

暑すぎてあまり眠れなかったパームスプリングスを6時に出発。

 

 

太陽が出ていないときは,気温が28度ぐらいで涼しい。

今日の目的地は,南北アメリカを合わせて一番低い場所にして,かつてのリゾート地,ソルトン湖だ。

地図上ではsolton sea 海となっているけど,大雨の水が流れ込んでできた,巨大な水たまりだ。

 

昔はきれいなホテルが立ち並ぶリゾートだったけど,湖の水はどこにも出ていかないので,環境はどんどん悪くなっていった。そしてリゾートはつぶれ,廃墟となっている。

環境を良くしようという動きがあって,工事をして湖を小さくするようだ。

 

 

走り出して2時間,8時になると暑くなり始めて,9時になるともう,39度にまで気温が上がる。

まだ店があるからいいけど,それでも走り続けるのは 1時間が限度だ。

ちょっとでもがんばると頭が痛くなってくる。

 

 

 

それでも今日は100kmも走らないので大丈夫・・・じゃなかった。

 

 

 

1時間はたえられるけど,その1時間がきつすぎる。

これまで経験したことのない,強い日差しが体力と精神力をどんどん削っていく。

 

 

次第に店も,ガスステーションも無くなってくる。

 

 

 

最後の休憩ポイントは,こんな面白いところだった。

 

バナナミュージアム。

世界のバナナグッズを集めて展示している,1ドルで入れる小さな博物館。

 

日本のものもたくさんあったよ。東京ばななまで・・。

 

バナナシェイクの味は,さすがの一言。

 

 

 

 

覚悟を決めて,あと15km,ソルトン湖のキャンプ場を目指す。

またこの暑い中でのキャンプ,最悪の気分だ。

 

 

そしてやっとの思いでキャンプ場に着く。

 

20ドル,高いな!ふらつきながら箱にお金を入れ,日陰を目指す。

 

あった,トイレの建物のそばが日陰になっている!

日陰に入り,自転車から降りる。

時刻は3時30分,日が沈んで涼しくなるまであと3時間はある。

このわずかな日陰以外は,灼熱地獄だ。

 

 

座っているのもつらくて,寝転がるが,地面が熱くてそれもできない。

少しでも涼しくしようと,持っている水をぶちまける。打ち水だ。

でも量が足りない。

 

最後の力を振り絞って,トイレで水を汲んではぶちまけるのを3回繰り返す。

水道の水も,この暑さで熱湯に近い温度になっていた。

 

 

しばらく座りこんでいると,水が蒸発して,地面の温度が少し下がった。

 

ようやく横になれた。水分を求めて小さな虫がたくさん集まってくるけど,そんなの気にしていられない。

 

そのまま2時間以上,小さな日陰でじっとしていた。

 

 

途中で,泳ぎに来ていたイケメンが,氷がたくさん入ったコップをくれた。

そこに,1日走ってお湯になった水を入れると,世界で一番おいしい,冷たい水に変わる。

それを飲んで体を冷やし,体温を下げる。

 

 

 

 

 

ようやく,太陽が沈む時間になった。

山の向こうに消えていく太陽。キャンプ場にいた何人かの人達と,歓声をあげて見送った。

 

美しい夕暮れだった。

昼間の暑さに対するごほうびとしては,この程度じゃ全然足りないけどね!

 

 

 

振り向けば,まん丸で大きな月が顔を出していた。

 

この日の夜の暑さは昨日よりずっとましで,キャンプ場ということで安心して眠ることができた。

 

 

明日はこの砂漠をもう60km走ると,ソルトン湖を抜けることができる。

そうしたら後は町続きだ。ただ,その60kmはきっと何もない。倒れたらそのまま死ぬ。

 

 

この旅が命がけであることに,今さら気がついた。

この砂漠はいつまで続くのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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