US編 熱射盆地インペリアルバレー1〜暑いけどいけるでしょ!〜

ロサンゼルスを出発した。

どう見ても青ルートのほうがメキシコに近いし,始めはそうしようと思っていた。

でも,これまで会った人々がみんな,「メキシコはあぶない」と言っていたのでよく調べた。

外務省から出ている海外危険情報。

よく見ると,これから行く予定のティファナはオレンジ色,レベル2だ。

レベル2は,急用がない限り行かないでください,を表している。

しかも今年になってレベル2に引き上げられたようだ。

 

まあ,行ってみなければわからないだろうけど・・・。

いろいろ考えた結果,少し遠回りをして,レベル1のメヒカリという町から,メキシコの旅を始めることにした。

 

400kmなので,4日あれば行けるだろう。

 

と,この時は軽く考えていた。

 

 

 

 

初日はリバーサイドという町まで110km。

日差しがきつかったけど,日陰に入って休みながら進んだ。

いつも通り公園野宿。

 

次の日。

山を一つこえるので,ゆっくり800mまで登り,午後は下り。

急に町やビルが出てくる。

 

 

下りに入って,急に向かい風になった。

風が,熱い。文字通り熱風だ。

時計の温度計は39度。これまでより明らかに高い。

 

 

また,砂漠に入ったのだ。

前回のモハーヴェ砂漠は,標高が1000mぐらいあったため,そこまで暑さを感じなかった。

しかし今回突入したインペリアルバレーとよばれる地域は,山に囲まれている盆地だ。

同じ砂漠でも,全くちがう。

 

それでも100km走り,パームスプリングスというリゾート地に着いた。

レストランでメキシコ料理を食べ,公園にテントを張る。

 

 

「夜になれば涼しくなるでしょ」

 

と思いながらベンチでマンガを読むが・・・

 

気温が下がらない・・だと・・?

 

夜8時になっても,9時になっても,10時になっても,37度から下がらない。

外が37度だと,テントの中は39〜40度だ。とても眠れない。

 

ホテルに泊まればよかった,と思ってももう遅い。

 

夜中1時。芝生のためのスプリンクラーが作動し,それが打ち水がわりになって気温が下がった。

それでもテントの中はまだ暑い。ジッパーを全開にして,外から丸見えの状態でやっと眠ることができた。

 

 

 

 

そして朝6時。早くから出発して,さっさと目的地のキャンプ場に着きたい。

 

この日からしばらく,世界科学習という言葉はどこかへぶっとんだ。

前に進むこと,死なないことだけを考えて走る。

 

 

インペリアルバレー。苦難はこれからが本番だ。

 

 

 

 

 

 

 

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